脳卒中は突然襲ってくる病気です。今まで元気だった方が脳卒中で倒れ介護が必要になることは珍しくありません。
脳卒中とは
脳卒中とは、脳の血管が破れるか詰まるかして、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される病気です。
脳卒中は、脳の血管つまる脳梗塞、脳の中の細い血管が破れて出血する脳出血、脳動脈瘤という血管にできたこぶが破裂して出血するくも膜下出血の3つのタイプに分けられます。
脳卒中の3つのタイプ
脳梗塞…脳の血管がつまる
脳出血…脳の中の細い血管が破れる
くも膜下出血…脳動脈瘤が破れる
日本人の死因第4位
脳卒中(脳血管疾患)は、かつては日本人の死因の第1位を占めていましたが、医療の進歩にともない、近年死亡率は減少し、第4位となっています。
日本人の死因
1位 悪性新生物(がん)
2位 心疾患
3位 老衰
「厚生労働省データ(2018)より」
要介護になった主な要因の第2位
介護が必要になった主な要因としての順位も高く、脳卒中を含む脳血管疾患が2位となっています。
介護が必要になった主な要因
1位 認知症
3位 高齢による衰弱
4位 骨折・転倒
「厚生労働省データ(2018)より」
おすすめの本
身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策
身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策 /自由国民社/鈩裕和
家族のために書かれた本です。
脳梗塞・脳出血は寝たきりになる病気の第1位です。元気だった方が突然の発症で介護が必要になることも少なくありません。
そんな時に役立つ一冊が、この本です。
身近な人が脳卒中で倒れた後の全生活術
絵や写真が少ないですが、分かりやすい本です。
ご家族が脳卒中で倒れ困った際には、一度手に取ってみて下さい。
本屋にはあまり売られていないので、ネットで購入する方が早いかと思います。
まんがでわかる脳卒中回復期リハビリ
「まんがでわかる」とタイトル通りマンガで分かりやすく読みやすい本です。
脳卒中のリハビリは入院日もしくは翌日から始まります。その中でも、回復期のリハビリテーションは非常に重要な期間とされています。この本は、リハビリテーションの中でも注目されている回復期のリハビリテーションをメインとして書かれています。回復期リハビリテーション病院で実践されている内容がよくわかる一冊です。
医療従事者にも患者さんご家族にも読んでもらいたい内容です。
脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい、本当のこと
脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい、本当のこと /三輪書店/小林純也
冒頭に『皆さん大切な人はいますか?思い浮かべてください。あなたの大切な人がある日突然脳卒中で倒れたら』という問いがあります。
23歳で脳卒中を発症し、その後、理学療法士となった経験をもとに書かれた本です。前半は、脳卒中を発症しての実体験、後半は医学的なことや理学療法士としての基礎などが書かれてあります。
医療従事者、特にリハビリスタッフには読んでもらいたい内容です。患者さんご家族にも前半は非常に参考になる内容になっていますので是非読んでみてください。後半は少し難しいかもしれません…
脳卒中後のおいしいリハビリのごはん
脳卒中を発症し、リハビリを経て退院するときの不安の一つとして食事があげられます。再発予防に食事は特に重要です。そんな時に、参考になるのがこの一冊です。「脳卒中で寝たきりにならないために」をコンセプトに書かれた本ですので、食事のヒントにぜひ活用してみてはいかがでしょうか。