みなさん、こんにちは。
この記事では、現役の医療ソーシャルワーカーである私が日々の実践でお世話になっている本を紹介します。
医療ソーシャルワーカーは医療分野における唯一の福祉専門職です。
そのため医療ソーシャルワーカーには、社会福祉制度だけでなく医療の知識も必要になります。
私が新人のころ、知識不足で何も分からず覚えることも多く、要領の悪い自分に落ち込んでいました。
先輩が担当するケースと私が担当するケースでは患者さんの支援に差が出るのでは…と不安でいっぱいでした。
とにかく勉強をしなくては!!と思い、研修に参加したり、さまざまな本を購入しては読んでいました。
この記事では、私なりに医療ソーシャルワーカーの日々の実践におすすめな本をまとめてみました。
よければ参考にしてください。
実務に役立つおすすめ本
社会福祉制度
医療福祉総合ガイドブック
「必要な情報」を「正確にわかりやすく」お届けすることをコンセプトに構成されているガイドブックです。
医療保険、生活保護、年金保険、介護保険、障害者総合支援法など全国共通で利用頻度の高い制度から地域によって異なるサービスまで幅広く網羅されています。
2021年度版は、新型コロナウイルスに関する制度も解説されています。
医療ソーシャルワーカーには必携本です。
「何か使える制度はないか」「この制度は患者さんに使えそうか」そんな時にこのガイドブックを開いています。
私も毎年最新版を購入しており、実務で1番お世話になっているガイドブックです。
社会保障の手引き
子ども・子育て支援、高齢者福祉、障害者福祉、生活困窮者対策、医療・年金制度などの社会保障制度が記載されています。
1つ1つの制度については詳しく書かれているわけではありませんが、各制度の概要を把握するにはぴったりの1冊です。
生活保護手帳
生活保護制度はわが国における最後のセーフティネットです。
医療ソーシャルワーカーとして働く中で、生活保護制度の知識は必須です。
生活保護手帳は、生活保護制度の運用の根拠が記載されています。
この生活保護手帳に記載されてあれば、市区町村に交渉する根拠となります。1人1冊は必要ないですが、職場に1冊置いておくと便利です。
障害年金の教科書
障害年金は複雑で理解するのが難しい制度です。
そのため、患者さんから相談を受けることが多いです。
この本は、障害年金の初診日の要件から手続きまで分かりやすく解説されてあります。
障害年金と診断書
障害年金の診断書を作成する医師のためのに作成された本ですが、医療ソーシャルワーカーにとっても参考になる本です。
医療ソーシャルワーカーをしているなかで、医師から書き方を相談されることがあります。その際に参考にしています。この本も職場に1冊あれば便利です。
病気の知識
病気がみえるシリーズ
病気のことを学ぶにはこのシリーズがおすすめです。
看護師だけでなく、さまざまなコメディカルスタッフからも人気のシリーズです。
イラストがふんだんに使われておりカラーで見やすいのが特徴です。
1冊4,000円ほどと少々高いのがネックですが、重宝しています。
カラービジュアルで見てわかる!はじめてのシリーズ
「カラービジュアルで見てわかる!はじめてのシリーズ」は、新人看護師を対象に作られた本です。
認定看護師である各分野のスペシャリストが執筆しており、タイトル通り、はじめての人に分かりやすく単元ごとにまとめられています。
治療内容から重要薬など幅広く網羅されています。
新人医療ソーシャルワーカーにおすすめ
福祉・介護職のための病院・医療のしくみ まるわかりガイドブック
新人医療ソーシャルワーカーに1番おすすめしたい本です。
医療機関の種類・役割、入院から退院までの流れ、公的医療保険の仕組みなどの医療制度などが分かりやすくまとめられています。
医療機関で働く新人として、必ず知っておいた方がいい内容となっています。
新人医療ソーシャルワーカーは持っておいて損はない1冊です。
相談援助職の記録の書き方
日本医療社ソーシャルワーカー協会(旧:日本医療社会福祉協会)もおすすめしている本です。
「どのような記録を書くべきなのか」新人の時には悩むと思います。
この本は少々難しい部分もありますが、「何のための記録なのか」「どこまで書けばいいのか」についてヒントがもらえる本です。
人は、永遠に輝く星にはなれない
医療ソーシャルワーカーが主人公の本です。
医療ソーシャルワーカーが主人公になっている書物は少ないため、医療ソーシャルワーカーなら一度は読んでおく価値があると思います。
入社1年目の教科書
医療ソーシャルワーカーに関連する本ではないですが、社会人1年目の方には是非読んでほしい1冊です。
医療ソーシャルワーカーとしてよりも先に社会人としての心構えを学びましょう。