介護が必要になったとき

【養護老人ホーム】低所得の人が利用できる老人ホーム

Aさん
Aさん
同居している母親の介護量が多くなってきて、そろそろ施設入所を考えているの。施設っていっても種類がたくさんあって、どの施設がいいのか分からなくて困っているの。

MSWけぇちゃん
MSWけぇちゃん
施設と一言でいっても種類がたくさんあって難しいですよね。一つ一つ特徴を学んでいきましょう!!今回は、養護老人ホームについてみていきましょう。

 

 

みなさん、こんにちは。

「医療ソーシャルワーカー けぇちゃん」のサイトを管理人をしている けぇちゃん です。

このブログは、医療ソーシャルワーカーとして働いている管理人が、

  • 病院に緊急入院した。今後どうしたらいいのか不安。
  • 病院に入院したがいくらかかるのか。
  • 病院から退院と言われたが、1人暮らしで自宅に帰るのが不安。
  • 施設入所したいがどんな施設があるのか分からない。

といった入院や介護の時に生じる『困りごと』や『不安』を少しでも解決できでるような情報をお届けすることを目的としています。

今回のテーマは、『【養護老人ホーム】低所得の人が利用できる老人ホーム』です。

 

この記事でわかること

  • 養護老人ホームの特徴
  • 養護老人ホームの入所対象者
  • 養護老人ホームの費用

 

 

 

 

養護老人ホームとは

身の回りのことはできるが、身体・精神または環境上の理由や経済的な理由により自宅での生活が困難になった高齢者が入所できる施設です。

主な入所者は経済的な理由で自宅での生活が困難となった高齢者です。

『養護』とあるように、生活に困窮した高齢者を自立した日常生活を送り、社会復帰ができるように支援されることを目的とされています。

 

養護とは

特別な保護のもと助けること。

 

 

入所基準

 

65歳(事情によっては60歳)以上であって、

無年金で他に収入がない

生活保護を受けている

身体的な障害がある

認知症や精神的な障害がある

住むところがない

などの理由がある高齢者が福祉事務所または市町村に申し込みをすることによって決定を受けた場合に入所できます。

 

  • 現在の環境では生活が難しい低所得の高齢者が利用できる老人ホームです。
  • 要支援・要介護認定の有無は関係ありません。

 

入所期間

入所後、介護が必要となった場合には、外部サービスを契約することによって介護を受けられます。

ただし、介護の必要性や医療の必要性が高い場合には、退所となります。

 

入所契約によって利用する施設ではなく、市町村の「措置」によって入所がきまります。

 

 

費用

おおむね月0~14万円(食費込み)

収入に応じて費用負担が異なります

生活保護の適応を受けると費用が減免または免除されます

入所時の一時金は必要ありません

 

費用は前年度の収入によって決まります。

 

 

介護と医療

基本的には、食事等のサービスのみで、介護・医療的ケアは充実していません。

施設でのサービスは日常生活(食事の提供、生活相談)の支援が中心です。

介護が必要になった場合には、外部のサービスを利用することによって介護を受けることができます。

 

 

入居にあたって

基本的には、身の回りのことができるが経済的に困窮している(生活保護を受けている)高齢者が対象となる施設です。

よって、介護施設と異なり対象者が限定的です。

入所基準を満たしているかどうかは、市町村(市役所)の窓口、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などに相談してみるとよいでしょう。

 

介護のために施設入所を考えている場合、

  • 特別養護老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • 介護付き有料老人ホーム

などを検討してみてください。