この記事でわかること
- 介護保険施設の計算方法
施設でかかる費用の計算方法は、『介護保険施設』と『その他の施設』で異なります。
この記事では『介護保険施設』についてお話していきます。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- 介護医療院
入所するときにかかる費用
一時金
入所時は一時金はかかりません。
毎月かかる費用
居住費(滞在費)
賃貸住宅の家賃に相当するのが「居住費(滞在費)」です。
基準になる1日の居住費が決められています。
部屋タイプ(ユニット型個室、ユニット型個室的多床室、従来型個室、多床室)によって料金が異なります。
食費
基準になる1日の食費が決められています。
所得の低い人は、施設利用が困難とならないように、申請により居住費と食費が軽減される制度があります。
日常生活費
個人で使用する歯ブラシ、化粧品、シャンプーなど
施設(介護)サービス費
施設に入所し、介護サービスを受けるためにかかる費用で、介護保険が適応され1割(所得が高い人は2割、3割)負担となります。
要介護度や部屋タイプによって異なり、要介護度が高くなるほど料金は高くなります。
介護サービス加算
施設の設備や職員の配置、サービスなどに応じて加算されるサービス費のこと。
介護福祉士の割合などに応じて加算されるサービ提供体制強化加算や、看護師の人数や体制による看護体制加算などがあります。
加算が多い施設ほど、手厚いサービスや職員配置となっています。
介護保険対象外のサービス費
介護保険の対象とならないサービスは全額自己負担となります。
その他の費用
医療費(他の医療機関へかかった場合)
医師が専門的な医療が必要と判断した場合は、医療機関を受診する場合があります。
特別養護老人ホームでは、医療機関にかかった際の医療費や薬代などは全額自己負担です。
介護老人保健施設、医療療養型医療施設、介護医療院では、多の医療機関へ受診した際の医療費や薬代は施設が負担します。そのため、専門的な医療的ケアが必要な場合は退所とる場合があります。
おむつ代
介護保険施設ではおむつ代の施設負担となります。入居者の自己負担はありません。
介護保険対象外のサービス費
理美容代など、介護保険の対象とならないサービス費は全額自己負担となります。
まとめ
介護保険施設の利用者負担額は、
- 居住費
- 食費
- 日常生活費
- 施設(介護)サービス費
- 介護サービス加算
- 医療費(必要な場合)
- 介護保険対象外のサービス費(必要な場合)
で計算されます。
所得の低い人は、居住費と食費が軽減される制度があります。
入居をご希望される人は、担当のケアマネージャーや地域包括支援センターに相談してみて下さい。
施設によって、料金が異なりますので、申し込み時には事前にも見学をし、料金体系について確認をしてください。
介護保険施設の費用は、
居住費+食費+施設(介護)サービス費
を見れば、おおまかに計算できます。