脳卒中などの病気を発症し、回復期リハビリテーションを考えているが入院費ってどのくらいかかるのか気になっている方も多いかと思います。
この記事を読めば、回復期リハビリテーション病院の入院費について知ることができます。
回復期リハビリテーション病院の入院費を知ろう
回復期リハビリテーション病院の入院費は、「医療費」、「食事代」、「居住費」、「その他(公的医療保険が適用とならない費用)」を合計した額になります。
医療費
回復期リハビリテーション病棟は、職員配置などにより1日の入院費用が決められています。
6段階ある基準のうち、1番いい基準が「回復期リハビリテーション病棟入院基本料1」といいます。
下記の表は、回復期リハビリテーション病棟入院料1をとっている病院の1日の医療費の目安です。
自己負担割合 | 医療費の目安(1日) |
3割 | 約15,000円 |
2割 | 約10,000円 |
1割 | 約5,000円 |
食事代
入院中の食事代の負担額は、原則として全国一律で決まっています。
一般世帯(住民税課税世帯)の方で、「1食につき460円」となっています。
以下の表は、1日(3食)の食事代です。
区分 | 食事代(1日) |
一般 | 1,380円 |
住民税非課税世帯 | 630円 |
居住費
回復期リハビリテーション病棟に入院する方で65歳以上の場合、居住費が必要となります。
区分 | 食事代(1日) |
一般 | 370円 |
※難病患者等の場合は、0円となります。
その他(公的医療保険が適用とならない費用)
公的医療保険が適用とならない費用には、部屋代や衣類・タオルのレンタル代などがあります。
各病院によって、レンタルが可能な物品やレンタル料が異なります。
【公的医療保険が適用とならない費用】
- おむつ代
- タオル代
- 差額ベッド代(部屋代) など
回復期リハビリテーション病棟は高額療養費制度がつかえます
高額療養費制度とは、医療機関や薬局などで支払った1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合に、その超えた部分が払い戻される制度です。
自己負担限度額は、「70歳未満」と「70歳以上」で分けられています。
70歳未満
70歳以上
事前に限度額適用認定証の申請をしましょう
事前に「限度額適用認定証」の発行を申請し、病院の窓口に提示することで、病院の窓口での支払いを自己負担限度額までの支払いで抑えることができます。
実際に計算してみよう(シミュレーション)
- 年齢:69歳
- 公的医療保険 区分:年収500万円
- 部屋代:4人部屋(0円)
医療費 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 約90,000円 |
食事代 | 1日3食1,380円×30日 | 41,400円 |
居住費 | 1日370円×30日 | 11,100円 |
部屋代 | 0円 | 0円 |
上記の金額に、「その他(公的医療保険が適用とならない費用)」がプラスされます。
また、個室を使用すると、その分入院費は高くなります。
おすすめの書籍
身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策
身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策 /自由国民社/鈩裕和
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まとめ
- 入院費は、「医療費」、「食事代」、「居住費」、「その他(公的医療保険の適用とならない費用」で計算されます。
- 回復期リハビリテーション病棟は高額療養費制度が使えます。事前に「限度額適用認定証」の手続きをしておくことで、窓口での負担を最小限にすることができます。