みなさん、こんにちは。
「医療ソーシャルワーカー けぇちゃん」のサイトの管理人をしている けぇちゃん です。
このブログは、医療ソーシャルワーカーとして働いている管理人が、
- 病院に緊急入院した。今後どうしたらいいのか不安。
- 病院に入院したがいくらかかるのか。
- 病院から退院と言われたが、1人暮らしで自宅に帰るのが不安。
- 施設入所したいがどんな施設があるのか分からない。
といった入院や介護の時に生じる『困りごと』や『不安』を少しでも解決できでるような情報をお届けすることを目的としています。
今回は、『脳卒中で緊急入院!回復期リハビリテーション病院ってどんな病院?』です。
この記事でわかること
- 回復期リハビリテーション病院の特徴
- 回復期リハビリテーション病院の入院対象者
- 回復期リハビリテーション病院の入院期間 など
回復期リハビリテーションとは
回復期リハビリテーションとは、急性期リハビリテーションの後に行う、より実践的なリハビリテーションを指します。
回復期リハビリテーション病院とは
回復期リハビリテーション病院とは、一般的に脳卒中(脳血管疾患)や骨折の手術などのため急性期で治療を受け、病状が安定した方に集中的なリハビリテーションを行う病棟を有している病院のことをいいます。
身体機能・生活動作能力、日常生活動作能力の向上と家庭復帰を目的とした集中的なリハビリテーションを受けることができます。
回復期リハビリテーション病棟の特徴
回復期リハビリテーション病棟では、命の危険を脱するための急性期の治療を終え、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも発症前の状態に近づけるためのリハビリテーションを専門に行っています。
リハビリ時間
厚生労働省により、リハビリを行う時間は1日最大9単位まで決められています。
1単位=20分なので、最大で3時間までのリハビリが可能とされています。
患者の状態やリハビリの進み具合に合わせて、リハビリの時間は調整されます。
チーム医療
医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどが共同で、それぞれの患者にあったプログラムを作成し、これに基づいて実生活での自立を目指したリハビリテーションを行っているところが特徴です。
対象となる病気
回復期リハビリテーション病院は、入院できる対象の疾患や入院期間が決められています。
よって、リハビリテーションがしたいからといって、誰でも入院できるわけではありません。
脳卒中などの脳血管疾患
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術をした後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷の発症後もしくは手術後の状態
骨折
大腿骨 骨盤 脊椎 股関節もしくは膝関節の骨折
または2肢以上の多発骨折
廃用症候群
外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており手術後または発症後の状態
神経・筋肉・人体の損傷
大腿骨 骨盤 脊椎 股関節または膝関節の神経、筋または靭帯損傷後の状態
股関節または膝関節の置換手術の状態
股関節または膝関節の置換手術の後
入院期間
回復期リハビリテーション病棟では、病名ごとに入院期間が決められています。
リハビリテーション病棟での一日(例)
6:30 起床
7:30 朝食
8:00 私服(運動着)へ更衣
10:00 個別リハビリ(理学療法)
11:00 入浴
12:00 昼食
13:00 個別リハビリ(作業療法)
14:00 検査
15:00 個別リハビリ(言語療法)
16:00 自主リハビリなど
17:00 パジャマ(寝巻)へ更衣
18:00 夕食
21:00 消灯
まとめ
- 家に帰るために、実践的なリハビリを専門に行う病院。
- 対象の病名でないと入院できない。
- 病名によって入院期間が決められている。
- 1日最大で3時間のリハビリが可能
脳卒中は回復期リハビリテーション病棟の対象の病気です。急性期(救急)病院での治療が一段落したら、回復期リハビリテーション病棟への転院を検討しましょう。